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ABOUT MUDITĀ

Cultivating Harmony through Education

"Muditā (मुदिता),  人々の喜びにみずからも喜ぶ心を持つこと"

 

もしも誰もがこの Muditā の精神を持てたらこの世はどれだけ平和で豊かな場所になるだろうか。

これは海外での学びの経験が私たちにもたらしてくれたこの世に対する無数の問いの中の一つに過ぎない。

現代の日本の教育は厳しい入試制度や就職雇用制度に縛られ、自らの人生をどう生きていきたいか、つまり"意味のある生き方"に気が付かず社会に出ていく若者が増加しています。過度な競争社会に生きる多くの日本の若者の"成功"という定義は富や功績であり、日本人の孤独化、未婚率や孤独死の数が上昇しています。

 

Muditā はそんな日本の現代社会に芸術が生みだす*Empathy*(共感)の種を植え育てることを目指しています。音楽や絵画、建築や彫刻、そして文学や演劇を通して他者と共に生きることの喜びや重要性を認識できる場を増加させるためにMuditā は芸術の力を世に配信し、他者との架け橋として活動する非営利団体です。

 

我々の3大ミッションは、1) 日本の若者が芸術を体験する機会を増やし、2) 日本の芸術教育を促進する、そして 3) 日本での芸術に関する情報発信を発達かさせることです。芸術は、常識や科学を超える超越的な経験を通して、私たちから自ら脆弱になる意欲を要求します。Muditaでは、その経験を通して人間同士が互いを認め合い、深くありのままにつながり合い、美しい人生のありかたを気づかせてくれる芸術の素晴らしさ、そして身近さをもっと多くの日本人の人生に浸透させることをミッションとしています。​

 

我々はこれまでになかったあたらしい芸術と芸術教育のありかたを体現すべく邁進してまいります。

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EMPATHETIC EXPERIENCE

芸術共感的経験

芸術には人間の生き方を変える力がある。(Art can transform people.)

これまで数多くの心理学、社会学や人間学の研究で人間の"幸福"について討論がされてきた。実は"幸福"は風のようであり、生きているうえで感じることができるが、時に去ったり、気まぐれにまた訪れたりするのを待たなければならない。では一体、何が人生に満足感を与えてくれるのか。

今日の現代社会を生きる上での最大の敵は”孤独”であると言っても過言ではない。過度な競争社会に生きる多くの日本の若者は無意識的に"成功"の定義を富や功績に置き、それが一つの大きな原因となり日本人の孤独化、未婚率や孤独死の数が上昇している。

 

EMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)とは、最も人間らしく健康的にこの敵 (孤独) を倒すための方法として Muditā 独自に発想された経験である。"孤独"の反対語は"連帯"。連帯の意味は『2人以上が一緒になり行動を共にする、責任を共にする。』”孤独”を倒すためには、他者と生きている、他者から認められる、他者と共に課題に当たる、他者とのグループに属する、他者の人生のために自分が役にたってる、他者から愛されているという認識を得ることが必要である。これが”連帯”した生き方であり、自分が何のために生きてるかをはっきりしてくれるものである。そして人生に意味を持つことができる。EMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)はこうした”連帯”を生み出すことができる。

 

芸術はEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を人間に届けることができる。

 

芸術から完全なEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を得るためにはいくつかのステップを踏んでいくことが重要である。このステップは芸術のジャンルによって少し違ってくるかもしれないが、ここでは、クラシック音楽が提供する経験を中心にして説明する。

 

1、自分がVulnerable (脆弱)な状態になる。

まずは音楽家による演奏から聞こえる音、全てを吸収する。自分を音にさらけ出して、音が自分をコントロールするようになるまで、 Vulnerableになる。音を信頼して、音以外の存在を無にして、聞く。音がたとえ自分を傷つけようとしても大丈夫であると錯覚するくらいまでに音に忠実になる。

 

2、Aesthetic experience (エスティティック経験)

歴代の多数の哲学者たちはAesthetic experience (エスティティック経験)を、自分自身を何かに完全に失った時の経験を指すと定義してきた。自分がVulnerable な状態になった時、そこには主体(自分)と物体(聞こえてくる音)がお互いに消し合い、意識 (Consciousness) だけがそこにある状態になる。つまり、自分を忘れ、自分を音に失い、自分を音に捧げたことで、自分とそれ以外の物が融合された時にAesthetic experience (エスティティック経験)が完成する。

 

3、詩的表現

芸術とは比喩的科学と言っても過言ではない。メッセージを直接的に表現するのではなく、詩的な表現を通してあえて曖昧に物事を示すことが多い。詩的な表現はより、それを受け取る側の思考が制限されずにより自由になる。知的な受け方を避けることで、詩的表現された芸術家の作品が単なる"物体"から命が芽生えたように変換する。また、人間の全ての感情を"嬉しい" や "悲しい" などの既存の言葉で正確に表現できないように、真の"人間味"が詩的表現によって芸術作品から現れてくる。これが、既にこの世にはいない作曲家や芸術家との連帯をより強くする。

4、芸術作品/芸術家とのEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)完成。

詩的表現をAesthetic experience (エスティティック経験)で得られた意識(Consciousness)の中で味わえたことで、その音楽に対して、それを創った作曲家に対して連帯感を覚える。(音楽に、作曲家に繋がれた、わかり合えた。)詩的表現にもよるが、あるときは、悲愴に溢れた表現を同情、共感することができる(誰かの死を詩的に表現された音楽に対して、その作曲家の悲しみに思いやることができる。誰かの死を詩的に表現された音楽に対して、その作曲家に意欲的に自分が身代わりになりその感情を味わう経験ができる)こういった経験が芸術作品/芸術家とのEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)完成させる。

 

5、音楽家/演奏家とのEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)完成。

その演奏がAuthentic (本物の、真正の)であるなば、つまりその演奏が生で、生のアコースティックの環境で、演奏家自身も演奏をする際にVulnerable (脆弱)な状態であれば、芸術作品/芸術家とのEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を届けてくれた演奏家に Appreciation (深い感謝心)を覚える。(あそこまで音楽に対して、作曲家に対して忠実に演奏をしている、一生懸命にそれを私たちに届けてくれようとしている、あそこまで我が身を捨てて、このEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を作ろうとしてくれている、そのために練習を毎日、数十時間も重ねてきてくれた)それが音楽家/演奏家との連帯を生む。

 

6、その場にいる自分以外の他者とのEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)完成。

共に同じ経験に対してVulnerable になれた、共に同じ音楽から作曲家から詩的表現を得ることができた、共に芸術作品/芸術家と共感的経験を通して繋がることができた、共に音楽家/演奏家との連帯することができた。そのような感情からその場にいる自分以外の他者とまるで、家族のような連帯を覚える。(この経験を完成するまでには自分をされけ出すという”恐怖”を共に歩み、それが報われる以上の美しい経験を共有することができた)

 

 

 

次に、なぜ芸術”教育”が大切か。

 

これは至ってシンプルである。

 

ディスニーランドに行き、我が身を忘れ、自分をディズニーの世界に失うことができれば、Dream and Magic が叶うという Walt Disney の考えに同情し、共感し、その世界を作り出すミッキーマウスや他のキャラクター、キャストの人たちとの連帯を味わい、それを共有できるディズニーランドに一緒に行った他者との連帯を味わう。

 

ディズニーランドに行くことで、クラシック音楽のEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)と似たようなものを得られるのは、ディズニーの映画を見たことがあるから、ディズニーの映画のストーリを知っているから、ミッキーマウスという存在を知っているから、つまりディズニーが何なのかを人それぞれのレベルではあるが知識があるからである。

 

もしもベートーベンがどういう人間で、どういう人生を送ったのか、ピアノやバイオリンをどうやって弾くのか、どのくらいの練習をしなければいけないのか、音楽とどのように繋がれるのか などの知識や経験があればクラッシック音楽からEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を得られることができる。特に、上記で説明したステップ1、2、もしくはステップ1にたどり着く(クラシック音楽に”興味”があり、チケットを買って、コンサートホールにいく)までの工程ではこれらの知識や経験が必要なのかもしれない。これは他の芸術分野にも全く同じことが言える。

 

芸術に対しての知識や経験を備えていればEMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を得られる。

EMPATHETIC EXPERIENCE (共感的経験)を得ることで他者との連帯を達成できる。

他者との連帯を達成することで生きる上での最大の敵”孤独”を克服できる。

”孤独”を克服することで、人間の生き方が意味の持つより良いものになる

 

したがって、芸術教育は日本の未来の教育のシステムの中の核になるべきである。

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